ちひろへ
早いもので、気が付けばもう８歳。
笑顔がとても素敵で、すっかりお転婆な女の子になったね。
生まれてすぐのちひろを抱いたときは、
「抱っこした」というより「両手の平で持った」
というくらい小さかったのが、とても懐かしいな。
帝王切開で生まれてきたこともあり、
まん丸で、綺麗で、可愛い顔をしていたよ。
今、思い出しても嬉しくて幸せな気持ちが溢れてくるよ。
月日が経って、首のすわりが遅いことをママが心配する中、
パパは「パパに似て、マイペースののんびり屋さんなんだよ」と言っていたのも懐かしいよ。
結果的に、マイペースなのんびり屋さんという部分は当たっていたと思うけど、
でもそれだけじゃなかったんだよね。
「まさか、うちの子が筋ジストロフィーだなんて・・・」
病名を聞いたときはびっくりしたし、とってもショックだったよ。
でも、とても激しい荒波に立ち向かっていかなくてはいけないのは、ちひろなんだよね。
病気のせいでできないことは、やっぱりいろいろ出てくるよね。
やっぱり悔しいかな？
でもね、パパもできないことは、たーくさんあるよ。
悔しいと思うこともたくさんあるよ。
だから、気付いて欲しいんだ。
ちひろはできることがすごくすごくたくさんあるよ。
冗談を言ってみんなを笑わせ、
即興の替え歌でまたみんなを笑わせ、
変な踊りでまたまたみんなを笑わせ、
最後にちひろも一緒に大笑いして。
ちひろの周りは、いつも笑顔と笑い声が溢れているよね。
近くに泣いている人や怪我で痛がっている人がいると、
そばに寄って行って「大丈夫？」って声掛けてくれたり、
何も言わずにそっと背中を撫でてあげたりするよね。
ちひろはみんなに優しい気持ちをたくさんくれるよね。
楽しくて、優しくて、そんなちひろのことがみんな大好きだよ。
だから、ちひろの周りにはたくさんの人が集まってきてくれるよね。
いつもやわらかい空気に包まれて、みんなの心を優しくしてくれるよね。
今できることは、まだまだ他にもあるよ。
それと、これからできることも、まだまだあるよ。
どんどんチャレンジしよう。
そして、一緒にたくさん笑って、たくさんワクワクドキドキしようね。
楽しいことは無限にあるから、ちひろの可能性も無限大。
ちひろはパパの誇りです。
これからもよろしくね。
いつもありがとう。大好きだよ。
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